院長の解説シリーズ① 骨粗しょう症ってなに?
こんにちは!
名古屋市天白区、名東区、日進市の境目にある、整形外科、リハビリ科、リウマチ科、皮膚科、美容皮膚科クリニック、梅森台レオ整形外科・ヒフ科の院長の大口怜央です。
皆さまはご存知でしょうか。今日本は世界でも類を見ない「超長寿国家」となっています。
人口の中で65歳以上の方が占める割合を「高齢化率」といいます。2024年に日本の高齢化率は29.3%を超えもう30%は目前の状態になっています。そして高齢者の増加により問題になるのが「介護」です。介護が必要になる主な原因としては
①認知症
②脳卒中
③転倒・骨折
があげられます。高齢になると骨粗鬆症が進行し、また足腰の筋力が落ちて③の「転倒・骨折」を起こしやすくなります。特にしりもちをついて足の骨を折り病院に救急車で搬送され手術が必要になる方が非常に多くなって社会的にも問題になっています。
今回このドクターブログという場を借りて「骨粗鬆症認定医」である私が骨粗鬆症とは何か?について計7回にわたってじっくり解説していきたいと思います。興味のある方はお付き合いください。
骨粗鬆症とはずばり「骨が弱くなって骨折しやすくなる疾患」です
骨の強度が低下する原因としては加齢、女性ホルモンの欠乏、栄養不足、運動不足などがあげられます。また特定の内分泌疾患、糖尿病、ステロイドという薬の使用でも骨粗鬆症が起こることがあります。
骨粗鬆症には自覚症状がありません。転倒して骨折して初めて自分が骨粗鬆症であることに気づくのです…!
骨粗鬆症によって起こる骨折は以下のものが代表的です
・大腿骨頚部骨折
・脊椎圧迫骨折
・橈骨遠位端骨折
・上腕骨外科頚骨折
特に大腿骨頚部骨折は骨折すると歩けなくなってしまうため手術が必要です。病院に行ったその日に入院、緊急手術し翌日からリハビリで「さあ歩いて!」となることも珍しくありません。
骨粗鬆症は骨密度検査を行うことによって診断できます。
検査結果が悪いと当然治療を行うことになります しかし大腿骨頚部骨折や脊椎圧迫骨折したことがある人は検査結果がたとえ良くても今後また骨折する可能性が高いため基本的にはほぼ全員が治療対象になります。早期に強めの治療を行いとにかく骨折を未然に防ぐことが推奨されています。
特に骨折リスクの高い要因としては50歳以上、閉経(女性のみ)、家族の骨粗鬆症歴、体重が低い、骨量が低い、栄養状態が悪い、転びやすい(麻痺、筋力低下など)、喫煙、生活習慣病、薬物の使用(特にステロイド)などがあげられます。想像してみてください。転んで骨折したせいでトイレやお風呂など身の回りのことが今までのようにできなくなったり、また歩くたびに痛みが走りストレスに耐えながら日々の生活を送る姿を。このリスクに該当する方は一度骨密度検査を受けることをお勧めします。
当院では骨粗鬆症認定医の資格をもつ私が患者さんの骨の強さや転倒リスク、骨折リスク、生活背景、持病、家族歴まで考慮して最適な治療を提案しています。火曜日と金曜日は骨粗鬆症外来の予約をとることもできます。気になる方は是非一度当院にご相談ください。骨折を予防して「自分のことは自分でやる」自立した生活を送れるように頑張りましょう!
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