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梅森台レオ整形外科・ヒフ科
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皮膚科カテゴリ一覧 - ドクターブログ

    産休中のスタッフが遊びに来てくれました

    投稿日時:2024年04月14日

    こんにちは!

    名古屋市天白区、名東区、日進市の境目にある、整形外科、リハビリ科、リウマチ科、皮膚科、美容皮膚科のクリニック、梅森台レオ整形外科・ヒフ科の院長の大口怜央です。

     

    4月に入りすっかり温かくなってきましたね。ぽかぽかして春の陽気は気持ちよく、花は咲いてきれいだし、梅雨が始まるまでの4月5月はとても過ごしやすいので大好きな季節です。花粉症さえなければなお良いのですが…

     

    さて先日産休中のスタッフが赤ちゃんを連れて遊びに来てくれました!赤ちゃんは顔色良く元気に泣いたりうとうとしたり、本当に見ていて飽きないですね~ すっかりママになったスタッフも元気そうで安心しました。夜泣きで大変そうですが体を壊さないように頑張ってほしいものです。

     

    当院は産休、育休システムを整えスタッフの子育て支援を行っております。特に女性にとっては出産は命がけです。少しでも安心して出産に臨んでいただき生まれてきてくれた子どもに精一杯愛情を注げるよう環境作りに微力ながら協力したいと考えています。もちろん男性にも育休を取得してもらい家事・育児に積極的に参加してもらうことができます。

     

    両親から愛されて育った子どもは自己肯定感が高くなると言われています。小さい頃からお父さん、お母さん両方の愛情を一杯受けて、みんなすくすく元気に育っていってほしいですね!

     

     

    子供のアトピー性皮膚炎の治療について

    カテゴリ: 皮膚科

    投稿日時:2024年04月06日

    こんにちは!

    名古屋市天白区、名東区、日進市の境目にある、整形外科、リハビリ科、リウマチ科、皮膚科、美容皮膚科クリニック、
    梅森台レオ整形外科・ヒフ科 副院長の大口亮子です。

     

    今日は、小さなお子さんの重度のアトピー性皮膚炎の治療について、

    新たに保険適応となった薬について紹介していきます。

     

    当院でも、

    「この子はちゃんと外用もしているけれどもこの状態は本人も親御さんも辛いだろうな」

    と思われる重度のアトピー性皮膚炎のお子さんはいらっしゃいます。

     

    何度も言いますが、大人も子供も、アトピー性皮膚炎は、まずは適切な外用治療が基本です。

     

    しかし、それでも、ステロイド外用を強いものから弱くするとすぐに悪化する場合や、

    ステロイドではない、プロトピック軟膏やコレクチム軟膏やモイゼルト軟膏ではコントロールできず、いつまでたってもステロイドが必要な状態(部分的ではなく全身に塗るようなケース)、

    外用剤の副作用で、とびひやヘルペスなどの感染症がしょっちゅう起きてしまう場合、

    どうしても外用剤がヒリつくなどでそもそも塗ることができない場合

    などは、治療強化を考えて良いと判断します。

     

    少なくとも半年間の適切な外用の治療経過をみて、判断します。

     

    現在、注射薬のデュピクセントは、なんと生後6ヶ月の赤ちゃんからアトピー性皮膚炎の保険適応となりました。

    (デュピクセントについては当院ブログを参照ください)

     

    実際、生後6ヶ月でなかなか注射をしてまで・・・という赤ちゃんは当院にはおりません。

    デュピクセントを薦めるほどの赤ちゃんには私はまだ出会っていません。

    当院では、外用のコレクチムやモイゼルトが効く赤ちゃん、多いです。

     

    小学生ではデュピクセントを打っている患者さんはいらっしゃいます。

     

    そして、なんと、JAK阻害内服薬のオルミエントが、2歳から使用できるようになりました!

    これには私もびっくりしたのと同時に本当に良いことと感じています。

    内服薬なので、注射が嫌なお子さんにとっては、嬉しいですよね。

     

    JAK阻害内服薬の全般に言えることは、かゆみに即効性があることが利点で特徴的です。

    逆に、1日でも飲み忘れると痒くなってしまったという患者さんが多いです。

     

    デュピクセントは即効性はありませんが、副作用が少なく、安全性に優れており、肌の質感の改善や長期寛解維持に向いています。

     

    どちらの薬を選ぶべきか、それはやはり皮膚科専門医にお任せください。

     

    余談ですが、専門医資格をめでたく更新しました。

    専門医も一度とったら終わりではなく、5年ごとに更新するためにあれこれがあります。

    一般の方はきっとわからないと思いますが、

    皮膚科学会認定専門医→日本専門医機構認定皮膚科専門医というややこしい専門医の名前になりました。

    これからも頑張ります。

     

    では、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

    このブログが少しでも情報としてお役に立てたなら幸いです。

     

    5周年記念講演会を終えて

    投稿日時:2023年11月27日

    こんにちは!

    名古屋市天白区、名東区、日進市の境目にある整形外科、リハビリ科、リウマチ科、皮膚科、美容皮膚科クリニック、梅森台レオ整形外科・ヒフ科の院長の大口怜央です。

     

    先のブログでお伝えした通り11月3日に開院5周年祭記念講演会を当院にて行いました。テーマは①「骨粗しょう症を知って骨折予防 寝たきり予防のためにできること」と②「脈の乱れを放置しないで! ご存知ですか?心房細動」です。①は自分が15分講演を行い②は岩崎台おおぐち内科ハートクリニック院長の大口志央医師に行っていただきました。多数の方にお越しいただき、また難しいテーマにもかかわらず多くの方々にご質問もいただき非常に有意義な講演会となりました。お忙しい中ご来院いただき誠にありがとうございました!

     

     

    また同時に「医療脱毛相談会」、「スポーツトレーニング教室」、「お医者さん体験会」、「カラダバランス教室」、「ウォーターベッド体験会」も行いこちらも多数のご参加をいただきました。特に来院してくれた子供達が目を輝かせて楽しそうにイベントに参加してくれたことが印象的でとてもうれしかったです。

     

     

     

    今回のイベントは初めての試みで自分もスタッフ達もいかに運営をスムーズに行えるか、来院してくださる方に満足していただけるか必死に考えシミュレーションを重ねて本番の日を迎えました。結果大きなトラブルもなく来院いただいた方からも「楽しかった、有意義だった」「運営がスムーズでびっくり」「普段できない良い体験ができた」「講演会は勉強になった」など多数の高いご評価をいただきました。地域の方々への恩返しを兼ねたイベントだったので、皆さんに満足いただけたようで企画して良かったなと勝手ながら満足しております。特にスタッフの手際良い働きぶりにお褒めの言葉をいただくことが多かったです。自分のクリニックのスタッフを褒められると我がことのようにうれしいですね!

     

    最後にスポーツトレーニング教室に賛同し協力してくださったG-tleの日比野さん、機材を提供していただいたインボディ・ジャパンさん、帝人さん、ポスターを作成してくださったプラネッタさん、きれいなお花を送ってくださったスズケンさん、かりん薬局さん、ひまわり税理士事務所さん、当日お花やお菓子などのたくさんのお祝いをくださった方々、最後にこの5周年祭に協力していただいた全ての方にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

    また機会があればこういった催し物を企画したいと思います。ご期待ください!

     

    アトピー性皮膚炎の治療あれこれ④<ミチーガ、アドトラーザ>

    カテゴリ: 皮膚科

    投稿日時:2024年02月08日

    こんにちは!

    名古屋市天白区、名東区、日進市の境目にある、整形外科、リハビリ科、リウマチ科、皮膚科、美容皮膚科クリニック、
    梅森台レオ整形外科・ヒフ科 副院長の大口亮子です。

     

    今日は、いままでのブログで触れてきていない薬について、紹介します。

    こまかいことを書き始めるとめちゃくちゃ長くなってしまうので、短めにします。。

    (長くなったので何度も書き直してるのです、、😢)

     

    さっそく本題にまいります。

    ①ミチーガ

    こちらも注射剤です。

    IL-31抗体なので、デュピクセントとは違ったところに作用する薬です。

    主な特徴としては、

    月1回の注射でよいこと、

    前治療条件が4週間でよい(デュピクセントは基本的に前治療が6か月の経過が必要)こと、

    とにかくかゆみに即効性があること!

    実際、当院で打たれた患者さんのなかでも、著効した方は1回目の投与後数時間で全くかゆみがなくなったそうです。

    皮疹が軽症だけども、かゆみが辛いような患者さんにおすすめの注射剤です。

    かゆみがなくなってしまうので、外用をさぼらないように注意が必要です。

    また、一部の人では、かゆみがなくなって楽になったのに、見た目には全身の紅斑が悪化するなどの副作用が見られることがあります。

    その場合も、対応していきます。

     

    ②アドトラーザ

    こちらも注射剤です。

    IL-13抗体です。

    デュピクセントがIL-4,IL-13抗体なので、その片方をブロックと思っていただければよいです。

    片方だけブロックなので効果が弱い?と思われるかもしれませんが、

    海外のガイドラインではアトピーの治療薬として、デュピクセントと同等の位置づけとなっており、

    今後、日本のアトピー治療ガイドラインでもデュピクセントと同等の評価となりうるそうです。

    特徴としては、

    デュピクセントよりも結膜炎などの副作用がおこりにくい、という点が挙げられます。

    まだ明確にその理由はわかっていませんが、ILー13だけを抑えることにより、副作用が軽減されると考えられています。

    もともと結膜炎などがひどい患者さんは、デュピクセントよりもアドトラーザを選ぶことを考えたいです。

    ただ、アドトラーザの大変な点としては、

    初回は4本、2週間後からは2本ずつ打っていくので、注射を打たれる回数が多く感じるという点です。

     

    本日はここまでにさせていただきます!!

     

    実はまた今後アトピーの新しい薬(注射)が登場するそうです・・・

    頭がパンクしそうです!

     

    こんなことを書いてみてほしいなど、ご要望があったら教えてくださいね

     

     

    開院5周年記念講演会のお知らせ

    投稿日時:2023年09月26日

    こんにちは!

    名古屋市天白区、名東区、日進市の境目にある整形外科、リハビリ科、リウマチ科、皮膚科、美容皮膚科クリニック、梅森台レオ整形外科・ヒフ科の院長の大口怜央です。

     

    この度梅森台レオ整形外科・ヒフ科は10月1日をもって開院5周年を迎えます。大勢の患者様にご来院いただき、優秀なスタッフに支えられ、なんとかこの5年間診療を続けることができました。当院を支え応援してくださった全ての方にこの場を借りて感謝いたします。ありがとうございました。

     

    さてせっかく5周年を迎えるので何か記念になるイベントはできないものかと思案したところ、地域住民の皆さんをご招待して講演会や体験会を開いたら喜んでいただけるのではないかという考えにいたりました。ちょうど香久山のピアゴ2Fで私の父が診療を行っていた大口医院が「岩崎台おおぐちハートクリニック」と名を変え、兄の大口志央医師が後を引き継ぎリニューアルスタートしました。現在日進市岩崎台に新医院を建設、移転準備中です。当院にて11月3日の金曜日にその大口志央医師を招いて記念講演会を行うことにしました。

     

     

    ーーー梅森台レオ整形外科・ヒフ科 5周年記念講演会のお知らせーーー

    11月3日(金) 文化の日  当院リハビリ室にて

     

    11:45~12:00  骨粗鬆症に気をつけて! ~寝たきり予防のためにできること~  

    梅森台レオ整形外科・ヒフ科 院長 大口怜央

    12:00~12:45      脈の乱れを放置しないで! ~ご存じですか?心房細動~

    岩崎台おおぐちハートクリニック 院長 大口志央

     

    講演会は予約が可能ですし当日の参加も可能です。予約希望される方は受付で直接お申込みいただくかお電話(052-808-8899)にて承ります。

    また講演会だけではなく9:30~11:30まで院内を開放し下記イベントも開催しています。奮ってご参加ください!

    全てのイベントは参加無料です。

     

    無料脱毛相談会 (2Fの皮膚科にて)

    通常であれば有料の脱毛カウンセリングを無料にてお受けいたします。脱毛に関するご質問、施術に関するご質問、なんでもOKです。その場で脱毛施術の予約もできますし、もちろん相談だけでも構いません! 美容ヒフ科スタッフが対応いたします。一人20分で事前予約制です。

     

     

     

     

     

     

     

     

    お医者さん体験会  (1Fの整形外科にて)

    小学生と中学生を対象に行います。

    「医者ってどんな仕事?」「診察ってどうやるの?」「医者になるためにはどうすればいいの?」

    医者という仕事に興味があるお子さんの参加をお待ちしています!実際に院内を見学し、医療機械に触れていただき、診療を体験していただきます。勉強のコツも教えますよ!

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    リハビリ体験会

    リハビリ室にて全身をマッサージする「ウォーターベッド」が体験できます 患者様にも大変好評で一度体験していただくと気持ち良くて病みつきになります。当院は2台体制で運用しています。

     

     

     

     

     

     

     

     

    カラダバランス教室

    全身の筋肉量、筋肉バランス、体脂肪率などが測定できる機械「InBody」の無料体験会も行います。わずか15秒で体の中身がチェックできます。結果は紙に印刷されるのでその場でお持ち帰りいただけます。

    また希望される方は当院の理学療法士が「InBody」の結果をもとに筋力トレーニング指導を行います。自宅でできる効果的なストレッチ、トレーニングを指導いたします。

    特に高齢の方は筋力が落ちてきているので転倒、骨折のリスクが高いです。是非一度測定してみることをおすすめします!

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    スポーツトレーニング教室

    パーソナルトレーニングジム「G-tle」を経営している日比野氏をお招きしています。スポーツをしている小中高校生を対象に正しい筋トレ方法、スポーツ別のトレーニング指導を行います。競技のレベルアップにつなげいていただくことはもちろん、ケガのない体つくりにも正しいトレーニング方法を学んでいただくことは大切なことです。この機会に是非プロの指導を受けてみてください。

    ちなみに日比野氏の教室は予約制です。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    アトピー性皮膚炎の治療あれこれ③<後編>

    カテゴリ: 皮膚科

    投稿日時:2023年09月14日

    こんにちは!

    名古屋市天白区、名東区、日進市の境目にある、整形外科、リハビリ科、リウマチ科、皮膚科、美容皮膚科クリニック、
    梅森台レオ整形外科・ヒフ科 副院長の大口亮子です。

     

    前回の<前編>から5か月も空いてしまいました・・・💦

    なんどもブログの下書きして修正を重ねてようやく投稿です!

     

    大変お待たせしました!!

    はじめてこのブログにたどり着いた方は、ぜひ前編や外用剤編も読んでください。

    https://leo-clinic.jp/blog/926/

    https://leo-clinic.jp/blog/956/

     

    さっそくですが、実際の患者さんのことなどもふまえてお話します。

    ※当院では、以下の薬剤は、重症度に応じて、治療適応条件を満たした患者さんのみに使っております。

    当院で胸部レントゲン撮影、採血なども含めて、検査を完結することが可能です。

    ※ここに記載した内容以外にも注意点はありますので、実際の診療で治療を検討する際に医師から説明いたします。

     

    デュピクセント(注射剤)

    特徴として、自己注射薬でありながら、安全性がとても高いです。

    検査は投与前に血液検査を行うことは重症度の把握のために行うことが多いですが、その後は基本的には不要です。

    効き目はJAK阻害内服薬に比べると即効性はなく、ゆっくりですが、

    それでも1回目の投与後から、まずはかゆみが楽になったとおっしゃる患者さんが多いです。

    当院でデュピクセントを打っている患者さんは10代~70代と幅広いです。

    当院では、自己注射指導もしっかりと行います。(初回、2回目、多いときは3回目まで医師が目の前で指導します)

    副作用は、アレルギー性結膜炎が比較的多くみられますが、点眼薬で改善する軽症のケースが多いです。

    しかし、目症状が改善せず、中止せざるを得なかった患者さんもおられました。

    中止した場合、打ったことが無駄になるか?といえば、そうではありません

    デュピクセントを投与したことによって今までにないレベルにアトピーの皮疹が改善したため、

    デュピクセントを中止をしたあとも、なんとか外用剤などを駆使して、ひどい状態に戻ることなく、

    比較的良い状態を維持することができるようになりました。

    ただ、3か月で金銭的にやはり継続困難とのことでやめてしまった患者さんでは、

    皮疹は一時的にはよくなりましたが、悪化=再燃は早かったです。

    デュピクセントを打つ場合、最低1年間は継続すること、それが再燃をなるべくさせないために必要な期間と考えられます。

    臨床データとして、デュピクセントを続けるほどに、炎症性サイトカインが抑えられていくこともわかっています。

    アトピー性皮膚炎の治療ガイドラインでも、寛解を維持する治療法として、デュピクセントを継続することがすすめられています。

    当院で開始した患者さんでも、長い方は3年以上続けており、約3か月に1回程度の受診で良い状態を維持できています。

    ※ちなみに、難治性の結節性痒疹に対してもデュピクセントが保険適応となりました。

    後日ブログでご紹介できればと思います。

     

    JAK阻害内服薬

    種類として、オルミエントリンヴォックサイバインコの3種類があります。

     

    効き目では、リンヴォック15㎎錠の効果は高いと実感します。

    1日飲んだだけでかゆみが翌日なくなったという人もいます。

    しかし、最重症の患者さん(ストロングクラス以上のステロイドを塗っても全くおさまらないような方)では

    リンヴォック15㎎でも少しはよいが満足するほどにはコントロールできず、

    最終的に30㎎錠を必要とすることがあります

    その場合には、当然薬代も高くなります😢

     

    ストロングクラス以上のステロイド外用を塗るとよくなるけれども、薬がきれたり、弱いものにすると悪くなる・・

    というような最重症とまではいかない方は、オルミエントがお勧めかもしれません。

    オルミエントには、4㎎錠と、2㎎錠の2種類があります。15歳以上で投与が可能です。

    オルミエント4㎎≒リンヴォック15㎎のような感覚ですが、

    アトピーの症状が落ち着いてきた場合には、2㎎錠へ減らすことが可能な場合があります。

    すると当然、薬代は半分近くになります。

    ここであえて「可能な場合」と書きましたのは、

    実際の患者さんでは、2㎎に減らしたとたんにコントロールが悪くなることもありました。

    ただ、それは悪くなる時期(季節なども関係あります)だったということもあるかもしれません。

     

    サイバインコの特徴としては、

    アトピー性皮膚炎に特化して作られたお薬で、

    12歳以上であれば体重関係なく、100㎎、200㎎錠のいずれも投与ができます。

    (※リンヴォックも12歳以上で投与できますが、体重30㎏以上で、15㎎錠のみが可能という制限があります。)

    サイバインコ100㎎≒リンヴォック15㎎

    サイバインコ200㎎≒リンヴォック30㎎

    のような感覚なので、12歳以上の方で、最重症の場合は、選択肢としてあげられます

    副作用として、ほかの2種類にはあまり見られない「悪心・嘔吐」が投与開始1~2週間ではみられやすいです。

     

    JAK阻害内服薬の共通する注意点としましては、定期的に血液検査や必要に応じてレントゲン検査が必要です。

    感染症とたたかうために必要な好中球やリンパ球や血小板数が下がったりすることがあるからです。

    また、JAK阻害内服薬の投与中や投与直前には生ワクチンを接種できませんので注意してください。

    妊娠中であったり、妊娠している可能性がある女性には投与ができません

     

    最後に、もしこのような薬を考えたいと希望されている患者さんがいましたら、

    これまでの治療経過・投薬内容がわかる紹介状や薬手帳を持参していただくようお願いいたします。

     

    なんだか長い文章ばかりのブログですみません!

    やっと書き終えてほっとしています。

     

    最後まで読んでいただき、ありがとうございました☺

     

     

     

     

     

    7月1日からの美容皮膚科の一部料金改定

    カテゴリ: 美容皮膚科

    投稿日時:2023年06月25日

    こんにちは!

    名古屋市天白区、名東区、日進市の境目にある、整形外科、リハビリ科、リウマチ科、皮膚科、美容皮膚科クリニック、
    梅森台レオ整形外科・ヒフ科 副院長の大口亮子です。

     

    昨今の世界情勢から、美容皮膚科で使用する原材料のコストアップが続いております。

    大変心苦しいのですが、7月1日より一部の料金を改定させていただきます。

    一部、値下げの施術もありますよ!!

     

    新料金は以下のとおりです。すべて税込み価格です。

    ①ヴァンキッシュME

    4回セット 44,000円

    ※4回セットを手軽な料金で施術をさせていただきます。

     

    ②ダーマペン

    ベーシック 鼻のみ 13,200円

    ヴェルベットスキン 鼻のみ 16,500円

    アグレッシブ 鼻のみ 14,300円

    ※鼻の料金をすべて値上げとさせていただきます。ほかの部位は現行通りです。

     

    ③ボトックス

    眉間+目じりセット ボトックスビスタ 38,500円

    BTS-A9 29,700円

    ※お得なセット料金を作りました。時間帯に関わらず一律です。

     

    ④リフテラ

    全顔1回 7500ショット 49,500円

    全顔1か月リピーター 7500ショット 44,550円

    全顔3回セット 7500ショット×3回 125,400円(41,800円/回)

    目回り 2000ショット 19,800円

    ※特別なトレーニングを受けたスペシャリティナースによる安全な施術となります。

    ※これまでよりもショット数が増え、顔で気になる左右差に合わせて打ち方の調整が可能です。

    ※ナース施術になったことにより、これまでよりもご予約が取りやすくなると考えております。

     

    改定されるものは、以上です。

     

    リフテラは、現在も多くのリピーター様にご予約をいただいております。

    すでにご予約いただいているお客様については、予約日より前に当院から電話でご連絡をいたします。

    その際に、旧料金適用の有無についてのご案内がありますので、お待ちください。

     

    今後も、お客様のニーズを的確に把握し、ひとりひとりに適した施術を、確かな技術力を持って提供できるよう、努めてまいります。

     

    では、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

     

     

     

    手の多汗症のあたらしい治療薬

    カテゴリ: 皮膚科

    投稿日時:2023年05月27日

    こんにちは!

    名古屋市天白区、名東区、日進市の境目にある、整形外科、リハビリ科、リウマチ科、皮膚科、美容皮膚科クリニック、
    梅森台レオ整形外科・ヒフ科 副院長の大口亮子です。

     

    前回ブログで多汗症の治療について書きました。

    https://leo-clinic.jp/blog/918/

     

    今回は、6月1日に新しく発売される手掌の多汗症の治療薬について紹介します☻

    名前は「アポハイドローション20%

    手汗で悩む患者さんにとって、保険適応の外用治療薬が発売開始となったことはとても嬉しいことです。

     

    薬の作用の仕方を説明します。

    アポハイドローションの有効成分である「オキシブチニン塩酸塩」が、

    手掌のエクリン汗腺に発現しているムスカリン受容体に結合することにより、

    汗を出す信号の「アセチルコリン」が受容体に結合することを防ぐ=「抗コリン作用」を発揮し、汗を抑えます。

    説明、難しいですかね💦

     

    塩化アルミニウムローション(自費、当院と連携の薬局では1本500円程度)が、物理的に汗腺をふさぎ発汗を防ぐものだとすると、

    アポハイドローション(保険適応)は、薬物の作用で発汗にみちびく信号そのものを止めると思ってください。

    腋窩多汗症のエクロックゲルやラピフォートワイプと同じような作用機序となります。

     

    塗り方は、1日1回就寝前に両手をすりあわせて塗ります

    ほぼ透明のローションでさらっとした使用感で、すぐに乾いてくれます。

     

    成人だけでなく、小児のお子さんも使えるのですが、

    注意したいところは「その手は洗い流さないですぐに寝ること

    起床するまで眼などにふれないようにすること

    これを守っていただけるならば、お子さんも使えます。

     

    抗コリン作用を有している薬なので、目に入ってしまうと眼の調節障害などが起きてしまう可能性があります。

    そのほかの副作用としては、外用による皮膚炎(かぶれ)、

    抗コリン作用によって、口渇感なども頻度は5%以下と少ないですがありえます。

     

    新薬なので、1年間は1回の診察につき2本(2週間分)ずつしか処方できませんので、

    ご留意ください!!

     

    新薬を処方する際には、

    医師は、使った患者さんの効果のほかにも、副作用のチェックなどが必要となっており、

    副作用がでた場合には製薬会社に報告しているのです。

    なので、ご足労かけますが、2週間おきに来てくださいね。

    新しい薬をつかってみて、どうだったか、診察のときにぜひ教えてください!!!

     

    では、最後まで読んでいただきありがとうございました💙

     

     

     

     

    アトピー性皮膚炎の治療あれこれ②<デュピクセントとJAK阻害内服薬>前編

    カテゴリ: 皮膚科

    投稿日時:2023年04月27日

    こんにちは!

    名古屋市天白区、名東区、日進市の境目にある、整形外科、リハビリ科、リウマチ科、皮膚科、美容皮膚科クリニック、
    梅森台レオ整形外科・ヒフ科 副院長の大口亮子です。

     

    本日は、「これまでの治療で効果が不十分なアトピー性皮膚炎」の治療薬である、

    デュピクセント(抗IL4、IL13受容体モノクローナル抗体・注射剤)

    リンヴォック(JAK1阻害内服薬)

    オルミエント(JAK1/2阻害内服薬)

    サイバインコ(JAK1阻害内服薬)

    について、簡単にご紹介します。

     

    まず、これらの治療薬を使うかどうかは、どちらかというと医師側から提案することが多いです。

    ときどき他院かかりつけの患者さんが、上記治療を希望して当院へ来院されますが、

    いったんは外用剤を変えてみたり、内服薬を変えてみたりして、湿疹がよくなって、結果的に使わずに済む人もいます

     

    基本的に、「半年間」「強いステロイド外用剤」をしっかりと塗っていても改善しない人、というのが条件としてあります。

    ほかには、灼熱感などでどうしても外用剤が使えない方も対象となります。

     

    なので、いきなり当院へ来ていただいても当日に「じゃあやりましょう」とはなることは、ありません。

    これまでの治療内容がわかるお薬手帳や紹介状などを持参してきていただくようお願いいたします。

    そのうえで、条件があてはまり、症状がひどければ、当日から上記治療の話をすることもあります。

     

    そして、すべての薬がかなり高額です💦

    (※薬価改定により今後変動はありえます)

    ひと月分のJAK阻害内服薬の薬代は、3割負担の方で、43000円前後くらいです。

    デュピクセントは少し薬価が下がったので、1本が3割負担の方で18000円前後であります。

    (月2本で36000円前後、月3本の場合は54000円前後)

     

    医師からも薦められて、使ってみたいけども、金額面で不安・・・という場合は、

    国の高額療養費制度の対象ともなっていますので、一度調べてみてください。

    以下に厚生労働省の高額療養費制度についてのサイトをのせておきます。

    https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index.html

     

    当院では、JAK阻害内服薬をはじめるにあたって必須である、

    ①血液検査(結核を含む)

    ②胸部レントゲン検査

    が院内で当日にできます!!

    整形外科と一緒のクリニックなので(通常の皮膚科ではレントゲンはありません)胸部レントゲンが当日とれます。

    すべての検査結果の説明は1週間後にさせていただいており、最短で結果説明をした日から投与開始できます。

     

    私自身も、院内ですべての検査ができるので、

    デュピクセントとJAK阻害内服薬の使い分けにもだいぶ慣れていると自負しております。

    「デュピクセントは検査もいらず、効き目もよく、非常に良い注射剤だが、

    JAK阻害内服薬のほうが、より効き目が速く、症状が落ち着いたら減量もでき、中止も1年以内に検討もできるので、JAK阻害内服薬を選択したほうがよいのではないか」

    「JAKもよいけど、もともとヘルペスもできやすいし、にきびもあるし、デュピクセントのほうが副作用は少なく安全かもしれないですね。まずはデュピクセントからやってみましょうか」

    などと、患者さんと相談しながら、症状に合わせて、治療計画を立てています

     

    それ以外にも、薬剤の選択には、患者さんの通院できる頻度もかなり関係してきます。

    JAK阻害薬は定期的に採血をして、血球減少などの副作用が起きていないか確認する必要があります。

    当院にかかっている患者さまはきちんと検査をうけてくださっており、

    いまのところ重篤な副作用で中止となった患者さまはいません。

    ただ、アトピーの湿疹がよくなっても、ヘルペスやにきびがひどくなる人はいます。

    それに対しても治療を行います。

     

    めちゃくちゃ長くなってきました・・・目がバキバキになってきました・・

    とりあえずここまでを<前編>としていったん終わりにさせていただきます。。

     

    次回は、JAK阻害内服薬のそれぞれの特徴などもお知らせしたいと思います。

    ここまで読んでいただき、ありがとうござました。

     

     

    アトピー性皮膚炎の治療あれこれ①<外用剤>

    カテゴリ: 皮膚科

    投稿日時:2023年03月16日

    こんにちは!

    名古屋市天白区、名東区、日進市の境目にある、整形外科、リハビリ科、リウマチ科、皮膚科、美容皮膚科クリニック、
    梅森台レオ整形外科・ヒフ科 副院長の大口亮子です。

     

    最近では暖かい日も増え、さくら🌸もちらほらと芽がでてきましたね。

    お花見しながら食べ歩き、なんてこともようやく今年はできるのでしょうか☺

     

    さて、これまでもアトピー性皮膚炎の治療についてはブログで何度か書いてきましたが、

    https://leo-clinic.jp/blog/701/

    本日は、さらに進化しつづけるアトピー治療薬について、簡単に紹介します。

    まずは外用剤について。

    実際に使っている患者さんたちの経過なども含めてお話します。

     

    まずは、以前ブログで紹介した「コレクチム軟膏」ですが

    https://leo-clinic.jp/blog/581/

    なんと、生後6か月のお子さんから使用が可能となりました。

    これにより、どうしてもステロイド外用を使わないと肌が荒れてしまう赤ちゃんでも、

    コレクチムを毎日1日2回しっかりと使うことでなんとか悪化せずに(ステロイド外用を使う量を減らせる)いけるようになりました。

    そうは言っても、冬場の乾燥がひどい時期や汗などで悪くなる部位に対しては、ステロイド外用をやはり使います。

    ですが、2歳未満の小さなお子さんでもステロイドに変わる治療外用剤があるということは、

    「ずっとステロイドを塗り続けていいんだろうか」と不安を持つ親御さんたちにとって、とてもうれしいことです。

    実際、切り替えてみるとうまくいくケースも多く、大人よりもむしろ乳児は適応としてよさそう、と感じています。

    (大人は、人によってはヘルペスが出やすくなってしまったりします😢)

    コレクチム軟膏は、生後6か月~2歳までのお子さんでは1日1本(5g)まで、

    2歳以上であれば1日2本(10g)まで最大の使用量となっております。

     

    そして、もうひとつ、「モイゼルト軟膏」(PDE4阻害薬)という外用剤もあります。

    こちらは、コレクチム軟膏(JAK阻害薬)とは違った機序で、アトピー性皮膚炎の炎症をおこす物質を抑える外用剤です。

    これもステロイド外用である程度落ち着いてきた場合、切り替えを提案することが多いです。

    ステロイドをぬることに抵抗がある小さなお子さん(親御さん)では、

    モイゼルト軟膏だけでもステロイドよりは時間がかかりますが)ゆっくりと改善してくるケースがあります。

    日本で開発された外用剤であり、1.0%と0.3%製剤の2種類ありますが、

    どちらも2歳以上のお子さんから使えて、1回に塗る本数の制限もとくにありません。

    自分自身も軽いアトピーがあるのでモイゼルトを使用してみた印象では、

    軟膏特有のべたつきや刺激が少なく、チューブも柔らかくて10gと大きいので、とても塗りやすいと感じました。

    患者さんのなかには、プロトピック軟膏やコレクチム軟膏は刺激があって使えなかったけれど、

    モイゼルト軟膏では刺激なく毎日使用できている方もいます。

     

    コレクチムもモイゼルトも、即効性がないので、悪化させないために、毎日塗り続けることが大切です。

     

    もちろん、だいぶ昔からある「プロトピック軟膏」(タクロリムス)の存在意義は大きいです。

    新しい外用剤がどんどんでてきても、プロトピックが良い、と判断するケースがあります。

    2歳以上のお子さんから使えます。

    上記の2種と異なり、湿疹が落ち着いている場合には、週1-2回の外用でも効果があります

    実際、そのような使い方で、長年苦しんでいた赤ら顔が改善し、落ち着いている方も多いです。

     

    ステロイド以外の外用剤をどう使いわけているか・・・

    そこは明確に学術的に決まっているわけではありません

    これまでの治療経過や現在の皮疹の状況、

    塗る頻度や副作用のリスクの有無など、いろいろな側面から選択します。

    「ブログを読んで来院したのに新しい外用剤を薦めてくれなかったわ!」と思わないでくださいね💦

     

    アトピー性皮膚炎の新しい外用剤について、簡単に紹介しました。

    次回は、当院でも治療可能な

    デュピクセント、ミチーガ、リンヴォック、オルミエント、サイバインコ

    についてのブログを書くつもりです!!

     

    では、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

     

     

     

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