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梅森台レオ整形外科・ヒフ科
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2021年7月 ドクターブログ一覧

帯状疱疹の予防ワクチン「シングリックス」

カテゴリ: 皮膚科

投稿日時:2021年07月01日

こんにちは!
名古屋市天白区、名東区、日進市の境目にある、整形外科、リハビリ科、リウマチ科、皮膚科、美容皮膚科クリニック、
梅森台レオ整形外科・ヒフ科 副院長の大口亮子です。

 

ジメジメした日々が続きますね・・・

コロナの影響でここ2年は医師が参加する学会もオンライン開催がほとんどとなり、

現地にいかなくても家庭にいながら学べるという状況になりました。

たくさんの知識が得られるので、

これを機に学会は今後もオンラインでも参加できるようにしてくれるといいなぁと思います。

 

さて、コロナ禍における皮膚科のトピックスとして、

世界でも、帯状疱疹の患者さんが増えているそうです。

コロナとの直接関連はわからないものの、やはりストレスが多いことも関連していると推察されます。

 

帯状疱疹とは、簡単に説明しますと、

小さいころかかったみずぼうそうのウイルス

体内の神経節に何年もずっとひそんでいたんだけど

免疫力が低下して、神経節からあばれだしてしまった

結果、ある片側の神経にそって、通常は 痛み→赤み→水ぶくれ→かさぶた→色素沈着が残る→痛みが残ることもある

という経過をたどる病気です。

 

疫学的には、80歳までに約3人に1人が発症しているという報告があります。

 

免疫力の低下の原因としては、加齢や疲労やストレス、免疫が低下する病気(糖尿病、がん治療、リウマチなど)などがあります。

 

いままで、帯状疱疹の予防ワクチンといえば、生ワクチン(ウイルスそのものを弱めたものなので危険もある)があったのですが、

今回ご紹介したいのは、生ワクチンではなく、サブミットワクチンである「シングリックス」です。

サブミットワクチンとは、

簡単にいいますと、ワクチンの一部の特徴的な部分(抗原)だけを取り出して、そこに強い免疫がつくように助ける物質を混ぜて投与しているので、

生ワクチンと比べて、危険性が少なく、それなのに強い免疫がつきます

(わかりにくかったらごめんなさい・・・)

 

シングリックスでは、2回投与する必要があり、

その効果は、50歳以上であれば、どの年代の方で調べても、95%以上の発症予防効果がありました。

 

生ワクチンは、発症予防効果が50%程度であったので、効果の違いがあるとはっきり言えます

海外では、すでにシングリックスがメインとなっています。

 

当院では、発症予防効果の高いシングリックスを完全予約制で打っていきたいと思います。

50歳以上の方のみが対象です。

とても高価なワクチンで申し訳ありませんが、費用は1回22,000円(税込)(保険適応外)となります。

なお、当院は日進市にありますので、名古屋市のワクチン費用補助券は使用できません。

 

日進市でも、シングリックスがワクチン助成の対象となることを祈っています

 

 

 

 

 

 

 

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