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梅森台レオ整形外科・ヒフ科
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2024年11月 ドクターブログ一覧

院長の解説シリーズ① 骨粗しょう症ってなに?

投稿日時:2024年11月23日

こんにちは!

名古屋市天白区、名東区、日進市の境目にある、整形外科、リハビリ科、リウマチ科、皮膚科、美容皮膚科クリニック、梅森台レオ整形外科・ヒフ科の院長の大口怜央です。

 

皆さまはご存知でしょうか。今日本は世界でも類を見ない「超長寿国家」となっています。

人口の中で65歳以上の方が占める割合を「高齢化率」といいます。2024年に日本の高齢化率は29.3%を超えもう30%は目前の状態になっています。そして高齢者の増加により問題になるのが「介護」です。介護が必要になる主な原因としては

①認知症

②脳卒中

③転倒・骨折

があげられます。高齢になると骨粗鬆症が進行し、また足腰の筋力が落ちて③の「転倒・骨折」を起こしやすくなります。特にしりもちをついて足の骨を折り病院に救急車で搬送され手術が必要になる方が非常に多くなって社会的にも問題になっています。

今回このドクターブログという場を借りて「骨粗鬆症認定医」である私が骨粗鬆症とは何か?について計7回にわたってじっくり解説していきたいと思います。興味のある方はお付き合いください。

 

 

骨粗鬆症とはずばり「骨が弱くなって骨折しやすくなる疾患」です

骨の強度が低下する原因としては加齢、女性ホルモンの欠乏、栄養不足、運動不足などがあげられます。また特定の内分泌疾患、糖尿病、ステロイドという薬の使用でも骨粗鬆症が起こることがあります。

骨粗鬆症には自覚症状がありません。転倒して骨折して初めて自分が骨粗鬆症であることに気づくのです…!

骨粗鬆症によって起こる骨折は以下のものが代表的です

・大腿骨頚部骨折

・脊椎圧迫骨折

・橈骨遠位端骨折

・上腕骨外科頚骨折

特に大腿骨頚部骨折は骨折すると歩けなくなってしまうため手術が必要です。病院に行ったその日に入院、緊急手術し翌日からリハビリで「さあ歩いて!」となることも珍しくありません。

 

骨粗鬆症は骨密度検査を行うことによって診断できます。

 

 

 

検査結果が悪いと当然治療を行うことになります しかし大腿骨頚部骨折や脊椎圧迫骨折したことがある人は検査結果がたとえ良くても今後また骨折する可能性が高いため基本的にはほぼ全員が治療対象になります。早期に強めの治療を行いとにかく骨折を未然に防ぐことが推奨されています。

特に骨折リスクの高い要因としては50歳以上、閉経(女性のみ)、家族の骨粗鬆症歴、体重が低い、骨量が低い、栄養状態が悪い、転びやすい(麻痺、筋力低下など)、喫煙、生活習慣病、薬物の使用(特にステロイド)などがあげられます。想像してみてください。転んで骨折したせいでトイレやお風呂など身の回りのことが今までのようにできなくなったり、また歩くたびに痛みが走りストレスに耐えながら日々の生活を送る姿を。このリスクに該当する方は一度骨密度検査を受けることをお勧めします。

 

当院では骨粗鬆症認定医の資格をもつ私が患者さんの骨の強さや転倒リスク、骨折リスク、生活背景、持病、家族歴まで考慮して最適な治療を提案しています。火曜日と金曜日は骨粗鬆症外来の予約をとることもできます。気になる方は是非一度当院にご相談ください。骨折を予防して「自分のことは自分でやる」自立した生活を送れるように頑張りましょう!

 

 

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乾癬の治療①<オテズラ>

カテゴリ: 皮膚科

投稿日時:2024年11月13日

  • こんにちは!

名古屋市天白区、名東区、日進市の境目にある、整形外科、リハビリ科、リウマチ科、皮膚科、美容皮膚科クリニック、
梅森台レオ整形外科・ヒフ科 副院長の大口亮子です。

 

今日は「乾癬」という病気の治療について、

乾癬の内服薬「オテズラ」と絡めて、紹介していきます。

 

乾癬は、特徴的な皮疹から、皮膚科専門医であれば診断することは比較的簡単です。

 

私自身は皮膚科専門医でもあり、

名古屋市立大学皮膚科の大学病院で乾癬の入院患者さんを多数担当させていただきましたので、

診断することにあまり迷いはありません。

 

ですが、近年流行ってきている「梅毒」やその他の皮膚病と鑑別が難しい場合には、

採血を行ったり、皮膚生検といって皮膚を少しだけ切除して病理検査に出し、

まずは乾癬かどうか診断を確定させる必要があります

 

乾癬は、一見すると皮膚だけの病気に見えますが、

体の中で起きていることは

免疫バランスの異常(炎症性サイトカインやT細胞などが過剰に働いている)

です。

それにより、皮膚は粉をつけた状態で厚くなり、赤み、痒みなどの見た目を呈します。

 

そして、その免疫バランスの異常が体内で長引くことによって、

皮膚だけでなく、全身の臓器(心臓、脳、関節、腸など)にも影響を及ぼしてしまい、

将来、心筋梗塞や脳卒中を発症するリスクが高くなると報告されています。

 

当院では、まずは外用薬での治療をスタートし、

治りにくい部分があれば、光線治療(紫外線照射:保険適応)も行うことがあります。

 

そして、それでもコントロールが不良な場合(目安は最後の方に書きますね)や、

爪や頭の症状が強い場合には、オテズラ内服をまず薦めています。

 

「オテズラ」は、PDE4阻害内服薬であり、注射剤ほど高額ではありません。

※目安として、3割負担の患者さんで1ヶ月分のオテズラで17000円弱

 

オテズラには、免疫バランスを「調整する」作用があります。

大事なのは、「免疫抑制」ではなく、調整なので、

免疫が抑制されるような副作用がありません。

飲み始めの2〜4週間程度に、下痢や吐き気、頭痛などの副作用が起こることがありますが、

ほとんどの方では、整腸剤や吐き気どめで対応できます。

 

効果が出るまでには、個人差があり、

最初からよく効く人と、数ヶ月経ってから効いてくる人とあります。

残念ながら無効な人も10%くらいあります。

 

禁忌としては、妊婦・授乳中の方です。

高齢者でも安全に飲めるところが、推せる薬⭐️です。

 

ちなみに「コントロール不良ってどの程度か?」

その疑問が、先日のオテズラの勉強会で明らかになっていました。

だいたいの目安として「外用薬を1日10〜15分以上かけて塗っている」

「4週間経っても、治療満足度が低い(症状、精神的、肉体的、社会的)」など。

 

個人的には、「外用塗る時間がたくさんかかる」ということ自体、

コントロール不良と捉えるべきなのだということに気付かされました。

医者はくすりを塗る所要時間まで聞くべきだったのです。。

まだまだ未熟でした。。。

忘れずに聞けるかしら・・・😅

これを読んだ乾癬の患者さんはぜひ塗る所要時間を申告してください!!

 

ちなみにですが、

これまでは、外用で全くコントロールできない重症な乾癬の患者さんで、

分子標的薬(注射薬)をおススメする場合には、

CT検査が必要になるので、大学病院などへ紹介していました。

 

しかし、この度、皮膚科学会による「乾癬に対する注射の導入施設基準」が緩和されたため、

当院も届出を行い、

ILー17、ILー23製剤については、注射薬の導入も行うことが可能となりました。

胸部CT検査は近隣の病院で受けていただくことにはなります。

 

それでは、長くなりましたが、

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

乾癬の治療にお悩みの患者さんは、ぜひご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第3回元気朝市

投稿日時:2024年11月13日

こんにちは!

名古屋市天白区、名東区、日進市の境目にある、整形外科、リハビリ科、リウマチ科、皮膚科、美容皮膚科のクリニック、梅森台レオ整形外科・ヒフ科の大口怜央です。

 

1年前から始まった「元気朝市」の秋の部が本日開催されました。今回で3回目ですが相変わらずの曇天でした。でも今回も開催時間中雨は降らず無事に開催されて良かったです。

 

今回はショップの数が増えて規模も拡大され当日楽しみにして自分も会場にかけつけました。迷惑にならないよう終わり掛けの時間に行ってみましたが到着してびっくり、売り切れ続出でもうほとんど残っていないではないか…!とれたて野菜のお店はもう閉店しており、パン屋さんも売り切れ、見かねた幹事の方から食パンをゆずっていただけきました。ありがとうございました!(もちろんお代はお支払い)

 

最後は皆さんと記念撮影 今回もいいイベントになり大成功のようでした!運営部の皆さんお疲れさまでした!

 

 

 

 

 

 

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