ドクターブログ

梅森台レオ整形外科・ヒフ科
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第8回愛知池駅伝開催

カテゴリ: 整形外科

投稿日時:2025年02月17日

こんにちは!

名古屋市天白区、名東区、日進市の境目にある、整形外科、リハビリ科、リウマチ科、皮膚科、美容皮膚科クリニック、梅森台レオ整形外科・ヒフ科の院長の大口怜央です。

 

2月16日に日進市の愛知池にて「第8回愛知池駅伝」が開催されました。今年は日進市の市制30周年でもあり、記念事業も兼ねているそうです。参加チームは小学生、中学生、高校生、一般の部まであり市内、市外から総計101チームが参加する大きな大会です。私も大会ドクターとして参加し、微力ながら運営に協力させていただきました。

 

大会当日は朝は雨でしたが大会開催時間には無事晴れ上がりました。極端に寒いわけでもなく風もなくちょうど良い気候だったのではないでしょうか。日進市長さん、愛知県議会委員の先生の挨拶をいただきいよいよ大会スタート、最初は小学生の部でしたが各チームの力強い走りに日本陸上界の明るい未来を感じました。続いて中学生、高校生、一般の部が始まりました。同時スタートとなるため参加チームも多く、スタート前は空気が張りつめていて迫力がありましたね。

どうしても整形外科医という職業柄選手の体型、筋力の付き方に目がいってしまいますが、長距離走者独特の体の仕上がりに思わずため息が出てしまいました。長距離の走破に必要な四肢の筋肉の付き方、全身のバランス、走行フォーム、足のスライド、どれをとっても素晴らしかったですね。加えて駅伝は仲間でたすきをつなぐという醍醐味もあり、チームの応援、盛り上がり、走り切った選手たちのやりきった表情がとても印象的でした。

 

マニアックな話になってしまいましたが大きなけが人を出すこともなく無事運営は終了し大会は大成功で終了となりました。選手の皆様、関係者の皆様、本当にお疲れさまでした!

 

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院長の解説シリーズ② 骨粗しょう症で起こる骨折 -大腿骨頚部骨折-

投稿日時:2025年02月11日

こんにちは!

名古屋市天白区、名東区、日進市の境目にある、整形外科、リハビリ科、リウマチ科、皮膚科、美容皮膚科クリニック、梅森台レオ整形外科・ヒフ科の院長の大口怜央です。

 

前回は「骨粗しょう症とはなにか?」について解説しました。今回からは骨粗しょう症によって起こる骨折について一つずつ解説したいと思います。

 

骨粗しょう症によって起こる骨折で頻度の高いものには主に4つありますが、中でも特に未然に防ぎたいのが「大腿骨頚部骨折」です。

大腿骨頚部骨折とは太ももの骨の股関節の部分が骨折した状態です。しりもちをついた時に骨折が起こりやすく、痛みのため歩行が難しいためしばしば救急車で病院に搬送されることになります。今回はこの大腿骨頚部骨折について解説いたします。

 

 

高齢者は足の筋力が低下していたり運動機能が低下しているのでしばしば転倒し骨折してしまいます。気を付けていても小さな段差につまづいたり、椅子から滑り落ちたりします。

この骨折の有無はほぼレントゲンで分かりますが、時々小さなヒビくらいだとCTやMRIなどの精密検査をしないと診断がつかないこともあります。時には痛みが軽いケースもあり、歩行が可能であったりするので「痛いけど歩けるから大丈夫だろう」と安心せず、診断のために専門の整形外科医の診察を受けることをおすすめします。

骨折した場合、たとえヒビであっても持病や全身状態が悪くない限りは基本的には手術治療を行います。それもできるだけ早期に行います。手術が遅れると肺炎を起こしたり膀胱炎を起こし手術のタイミングがどんどん遅れてしまいます。骨折して病院を受診したその日のうちにすぐ手術を行うことも決して珍しくありません。

手術は骨折する場所の違いによって骨をつなげる「骨接合術」を行うか、骨を取り出して金属に替える「人口骨頭置換術」を行います。下の写真は後者の「人口骨頭置換術」になります。骨折した骨を取り出して金属に置き換える手術です。

 

術後はとにかく早くリハビリを行います。驚く方も多いですが翌日からすぐにリハビリを行います。座る練習や車いすに移る練習、可能であれば歩行する練習まで、とにかく早くリハビリをすすめて早くベッドから離れることが重要です。そうすることによって筋力、体力の低下を防ぎ、肺炎などの合併症を防ぎ、歩行能力の低下を防ぐことができるのです。

高齢の方は肺炎などの合併症を起こすと命の危険があります また長時間病院のベッドにいると認知症が進行することもあります。繰り返しますが骨折したら、早く手術をして早くリハビリして早くベッドから離れることが重要なのです。

しかし例え手術しても歩行能力の低下や生活レベルの低下はかなり高い確率で起こります。歩行に杖が必要になったり寝たきりになることもあります。

大腿骨頚部骨折は骨粗しょう症によって起こる骨折の中でも特に防ぎたい骨折といえます。

骨粗しょう症と診断されたら早めに治療を行いこの骨折を未然に防ぐことが重要です。

 

当院では骨粗しょう症認定医の資格をもつ私が患者さんの骨の強さや転倒リスク、骨折リスク、生活背景、持病、家族歴まで考慮して最適な治療を提案しています。火曜日と金曜日は骨粗しょう症外来の予約をとることもできます。気になる方は是非一度当院にご相談ください。骨折を予防して「自分のことは自分でやる」自立した生活を送れるように頑張りましょう!

 

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ピコレーザー導入しました✨経過写真あり

カテゴリ: 美容皮膚科 皮膚科

投稿日時:2025年01月15日

  • こんにちは!

名古屋市天白区、名東区、日進市の境目にある、整形外科、リハビリ科、リウマチ科、皮膚科、美容皮膚科クリニック、
梅森台レオ整形外科・ヒフ科 副院長の大口亮子です。

 

ついに当院でもシミ取りレーザーの最高峰であるピコレーザーを導入しました👏

Qスイッチレーザーで取れないような薄いシミに効力を発揮してくれます🤩

(それだけじゃなく、肝斑やくすみ、ニキビ痕や毛穴、小じわやたるみにも効果的です。

写真もあるので最後までぜひ読んでください🙇‍♀️)

 

まず、ピコレーザーとは何かを解説していきます☝️

 

ピコレーザーは、レーザーの照射時間がピコ秒(1兆分の1秒)という極めて短い時間で行われます。

(ちなみにQスイッチ=ナノ秒なので、ピコはさらに1/1000に短縮された「超⭐️短波長」です)

この短い照射時間により、メラニン色素(黒)を効率的に破壊することが可能です。

 

どう効率的なのか?といいますと、

Qスイッチはレーザー光がメラニン色素に吸収されて「熱破壊」を起こしてシミを剥がす治療であるのに対し、

ピコは「熱破壊」だけでなく、「衝撃波」によってメラニン色素を細かく砕くことができ、周囲の組織に余計な熱ダメージを与えることなく、メラニンを破壊できます。

 

熱破壊だけに頼っていないので、メラニンが少ないいわゆる「色が薄いためQスイッチでは反応しにくいと予想されるシミ」にも効果を発揮できるのです🌈

 

さらに、Qスイッチと比較して良い点として、照射時間が短いため、周囲への熱ダメージが少なく、ダウンタイムが短いです。

 

  • シミが反応してかさぶたができることはありますが、テープを貼る必要がありません!!

私自身も、デモで受けてもらった方も、1週間くらいでかさぶたが取れ、シミがその後薄くなりました🥰

  • (Qスイッチのようにかさぶたがベロっと剥がれる変化というよりは、元より少し薄くなってその後に皮膚内で砕かれたメラニン色素が貪食されて綺麗になるまで1−3カ月かかるような感じです)
  • テープが不要なので、メイクももちろん当日からできますし、
  • かさぶたがあってもコンシーラーで隠すことができますよ😊
  • Qスイッチでのシミ取り放題(テープだらけになります😢)よりも日常生活が送りやすいですね!
  • もちろん、スポット照射以外にもピコレーザーによる治療があります。
  • 全体的に弱めにまんべんなく照射するピコトーニング❤️では、広範囲にわたる色素沈着やくすみや肝斑に対して優れた効果を発揮します😆
  • 回数を重ねることで、シミの色が少しずつ薄くなり、肌全体のトーンが均一に整っていきます。
  • ピコフラクショナル🧡は、ノンアブレイティブフラクショナルレーザーによって皮膚に無数の微細な穴を開けていきます(目には見えない穴です・出血もしません)。
  • 肌の再生過程を利用して、ニキビ跡の改善や、毛穴の縮小効果が得られます。
  • コラーゲンとエラスチンの生成も刺激するので、肌の弾力やハリも改善され、小じわやたるみにも効果的です🤩

 

当院でおすすめなのは、これら全てを1日でまとめてできる🫶ピコトリプルコース!!🫶

多くの方に受けてもらってみて、ピコの良さをしってほしいです。

 

トーニングとフラクショナルを組み合わせる「ピコダブルコース」も

スポットでのシミ取りが必要なければおすすめです!!

 

当院で導入したピコレーザーは「ピコシュア」です🌈

厚生労働省の承認機器でもあり、承認機器の中では唯一の755nm波長を使用したピコレーザーなのです。米国のFDAの認可も受けております。

安全性と効果がきちんと認められた機械です。

 

755nm(アレキサンドライトレーザー)であることのメリットは、

他の波長と比較してメラニン色素(黒)に吸収率が高く、ヘモグロビン(赤)への吸収率が低いので、シミへの反応が高く、血管へのダメージが少ないことが特徴で、日本人の肌に適しています。

日焼けした肌や、かなり色黒の場合は安全のため照射できませんのでご注意ください🙇‍♀️

 

最後にピコシュアによる私自身のシミ治療の1週間の経過です!無加工です!

(ちなみに以前自分でQスイッチを当てましたが反応せず諦めていた薄いシミです)

ピコトリプルもやったので、顔全体の毛穴も少し改善して、全体的なトーンアップも実感ありました😘

最後まで読んでくださってありがとうございます😊

 

1枚目 照射直前 毛穴恥ずかしい・・

2枚目 照射直後(DAY0)スポット照射のところがやや黒くなっています

3枚目 照射後(DAY5)かさぶたできてますが、全体的に肌が明るく毛穴が引き締まった感じ

4枚目 照射後(DAY7)かさぶたがとれてシミが薄くなっています

 

 

院長の解説シリーズ① 骨粗しょう症ってなに?

投稿日時:2024年11月23日

こんにちは!

名古屋市天白区、名東区、日進市の境目にある、整形外科、リハビリ科、リウマチ科、皮膚科、美容皮膚科クリニック、梅森台レオ整形外科・ヒフ科の院長の大口怜央です。

 

皆さまはご存知でしょうか。今日本は世界でも類を見ない「超長寿国家」となっています。

人口の中で65歳以上の方が占める割合を「高齢化率」といいます。2024年に日本の高齢化率は29.3%を超えもう30%は目前の状態になっています。そして高齢者の増加により問題になるのが「介護」です。介護が必要になる主な原因としては

①認知症

②脳卒中

③転倒・骨折

があげられます。高齢になると骨粗鬆症が進行し、また足腰の筋力が落ちて③の「転倒・骨折」を起こしやすくなります。特にしりもちをついて足の骨を折り病院に救急車で搬送され手術が必要になる方が非常に多くなって社会的にも問題になっています。

今回このドクターブログという場を借りて「骨粗鬆症認定医」である私が骨粗鬆症とは何か?について計7回にわたってじっくり解説していきたいと思います。興味のある方はお付き合いください。

 

 

骨粗鬆症とはずばり「骨が弱くなって骨折しやすくなる疾患」です

骨の強度が低下する原因としては加齢、女性ホルモンの欠乏、栄養不足、運動不足などがあげられます。また特定の内分泌疾患、糖尿病、ステロイドという薬の使用でも骨粗鬆症が起こることがあります。

骨粗鬆症には自覚症状がありません。転倒して骨折して初めて自分が骨粗鬆症であることに気づくのです…!

骨粗鬆症によって起こる骨折は以下のものが代表的です

・大腿骨頚部骨折

・脊椎圧迫骨折

・橈骨遠位端骨折

・上腕骨外科頚骨折

特に大腿骨頚部骨折は骨折すると歩けなくなってしまうため手術が必要です。病院に行ったその日に入院、緊急手術し翌日からリハビリで「さあ歩いて!」となることも珍しくありません。

 

骨粗鬆症は骨密度検査を行うことによって診断できます。

 

 

 

検査結果が悪いと当然治療を行うことになります しかし大腿骨頚部骨折や脊椎圧迫骨折したことがある人は検査結果がたとえ良くても今後また骨折する可能性が高いため基本的にはほぼ全員が治療対象になります。早期に強めの治療を行いとにかく骨折を未然に防ぐことが推奨されています。

特に骨折リスクの高い要因としては50歳以上、閉経(女性のみ)、家族の骨粗鬆症歴、体重が低い、骨量が低い、栄養状態が悪い、転びやすい(麻痺、筋力低下など)、喫煙、生活習慣病、薬物の使用(特にステロイド)などがあげられます。想像してみてください。転んで骨折したせいでトイレやお風呂など身の回りのことが今までのようにできなくなったり、また歩くたびに痛みが走りストレスに耐えながら日々の生活を送る姿を。このリスクに該当する方は一度骨密度検査を受けることをお勧めします。

 

当院では骨粗鬆症認定医の資格をもつ私が患者さんの骨の強さや転倒リスク、骨折リスク、生活背景、持病、家族歴まで考慮して最適な治療を提案しています。火曜日と金曜日は骨粗鬆症外来の予約をとることもできます。気になる方は是非一度当院にご相談ください。骨折を予防して「自分のことは自分でやる」自立した生活を送れるように頑張りましょう!

 

 

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乾癬の治療①<オテズラ>

カテゴリ: 皮膚科

投稿日時:2024年11月13日

  • こんにちは!

名古屋市天白区、名東区、日進市の境目にある、整形外科、リハビリ科、リウマチ科、皮膚科、美容皮膚科クリニック、
梅森台レオ整形外科・ヒフ科 副院長の大口亮子です。

 

今日は「乾癬」という病気の治療について、

乾癬の内服薬「オテズラ」と絡めて、紹介していきます。

 

乾癬は、特徴的な皮疹から、皮膚科専門医であれば診断することは比較的簡単です。

 

私自身は皮膚科専門医でもあり、

名古屋市立大学皮膚科の大学病院で乾癬の入院患者さんを多数担当させていただきましたので、

診断することにあまり迷いはありません。

 

ですが、近年流行ってきている「梅毒」やその他の皮膚病と鑑別が難しい場合には、

採血を行ったり、皮膚生検といって皮膚を少しだけ切除して病理検査に出し、

まずは乾癬かどうか診断を確定させる必要があります

 

乾癬は、一見すると皮膚だけの病気に見えますが、

体の中で起きていることは

免疫バランスの異常(炎症性サイトカインやT細胞などが過剰に働いている)

です。

それにより、皮膚は粉をつけた状態で厚くなり、赤み、痒みなどの見た目を呈します。

 

そして、その免疫バランスの異常が体内で長引くことによって、

皮膚だけでなく、全身の臓器(心臓、脳、関節、腸など)にも影響を及ぼしてしまい、

将来、心筋梗塞や脳卒中を発症するリスクが高くなると報告されています。

 

当院では、まずは外用薬での治療をスタートし、

治りにくい部分があれば、光線治療(紫外線照射:保険適応)も行うことがあります。

 

そして、それでもコントロールが不良な場合(目安は最後の方に書きますね)や、

爪や頭の症状が強い場合には、オテズラ内服をまず薦めています。

 

「オテズラ」は、PDE4阻害内服薬であり、注射剤ほど高額ではありません。

※目安として、3割負担の患者さんで1ヶ月分のオテズラで17000円弱

 

オテズラには、免疫バランスを「調整する」作用があります。

大事なのは、「免疫抑制」ではなく、調整なので、

免疫が抑制されるような副作用がありません。

飲み始めの2〜4週間程度に、下痢や吐き気、頭痛などの副作用が起こることがありますが、

ほとんどの方では、整腸剤や吐き気どめで対応できます。

 

効果が出るまでには、個人差があり、

最初からよく効く人と、数ヶ月経ってから効いてくる人とあります。

残念ながら無効な人も10%くらいあります。

 

禁忌としては、妊婦・授乳中の方です。

高齢者でも安全に飲めるところが、推せる薬⭐️です。

 

ちなみに「コントロール不良ってどの程度か?」

その疑問が、先日のオテズラの勉強会で明らかになっていました。

だいたいの目安として「外用薬を1日10〜15分以上かけて塗っている」

「4週間経っても、治療満足度が低い(症状、精神的、肉体的、社会的)」など。

 

個人的には、「外用塗る時間がたくさんかかる」ということ自体、

コントロール不良と捉えるべきなのだということに気付かされました。

医者はくすりを塗る所要時間まで聞くべきだったのです。。

まだまだ未熟でした。。。

忘れずに聞けるかしら・・・😅

これを読んだ乾癬の患者さんはぜひ塗る所要時間を申告してください!!

 

ちなみにですが、

これまでは、外用で全くコントロールできない重症な乾癬の患者さんで、

分子標的薬(注射薬)をおススメする場合には、

CT検査が必要になるので、大学病院などへ紹介していました。

 

しかし、この度、皮膚科学会による「乾癬に対する注射の導入施設基準」が緩和されたため、

当院も届出を行い、

ILー17、ILー23製剤については、注射薬の導入も行うことが可能となりました。

胸部CT検査は近隣の病院で受けていただくことにはなります。

 

それでは、長くなりましたが、

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

乾癬の治療にお悩みの患者さんは、ぜひご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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